帽子はおしゃれ上級者の組合せ
おしゃれな人の特権ともいえるスーツに帽子というスタイルは、ビジネスの場での相性の悪さもあって、現在日本の社会では絶滅危惧種といっても言い過ぎではないほどに見ることが少なくなりました。
中折れ帽やキャスケットやハンチングといったタイプの比較的スーツに合わせやすいものとして知られている帽子は、ファッションをリードする若い世代の男性が被るには落ち着きすぎたデザインであるというのも用いられにくい原因かもしれません。
ただそうしたアイテムの渋みを利用し、普段とは違った大人の男の雰囲気を感じさせるコーディネートで、自分を演出しているおしゃれ上級者も存在しています。
背伸びしたファッションになり過ぎないよう、明るい色の中折れ帽を選んでみたり飾りをつけてみたり、スーツのシャツをカジュアルに開いてハンチングでワイルドに決めたりと、その合わせ方も様々です。
基本の形で被ればびしっと決まり、少し崩してみることで味わいを増す、定番といわれる帽子は使い方次第で実はどんな風にも化けるのです。