ハンガーは薄いものを使わない
スーツをかけるために使うハンガーは、スーツの形を維持できるものでなければなりません。
どんなハンガーでも、伸ばして湿気をこもりにくくさせる分、ただ床に転がしておくよりはましというものですが、目指すべきはもっと上の「型崩れを防ぐ」レベルです。
ジャケットは特に、人間の体の厚みよりも極端に薄いハンガーを使用してしまうと、肩がつぶれて正しい形を維持できなくなりますですから、できるだけ人体に倣って厚みのあるものを選ぶことが肝心です。
シンプルな針金ハンガーでは、肩のラインがハンガーに乗り切らず下がって、襟や背中部分には重力によるシワを新たに刻む原因になりかえって状態を悪化させかねません。
厚みがあればプラスチック製でも木製でも、どちらでも対応は可能ですが、湿気への対策を考えるなら、木製ハンガーのほうにより大きなメリットがあります。
旅行や出張中は無理でも、自宅のクローゼットにかけるときには重量感のあるハンガーを使用して、品質を長く維持できるように尽力しましょう。