スーツを長持ちさせるために
スーツを長持ちさせるために、必要なのは毎日のお手入れです。
砂やホコリなど、野外室内を問わず着用するスーツに付着しやすい汚れは艶を失わせる他、生地に入ったホコリが虫食いの原因にもなるため放置は禁物です。
寿命を縮ませる劣化の要因を、一つずつ取り除いていくことで、品質は長く保たれます。
スーツの繊維に絡むようにくっつく汚れは、ハンガーにかけてから丁寧にブラッシングをして落とします。
上から下へ、繊維に沿ってブラシを動かしていくと、絡まったものがほどけていきますので、根気よく繰り返して突っかかりがなくなるまで続けます。
強引に行うと生地を傷めてしまいますが、上辺だけ軽くブラシを動かす程度では、奥まで潜り込んでしまったゴミを掻き出せませんから、力をこめつつもゆっくり動かしていくのがコツです。
襟の裏や裾の折り返しなど、汚れが溜まりやすく取り除きにくい場所は、殊更気合を入れて取り組まなければなりません。
劣化がどこから始まろうと、目立つほどに酷くなれば使い物にならなくなるのは同じことですから、隅々まで見逃さず手入れを行いましょう。