スーツを長持ちさせる秘訣はブラッシング
スーツが傷む原因は、「汗」であり「汚れ」です。
日々の使用の中で知らずに蓄積していくその存在が繊維同士を絡ませ、毛玉を作らせ、毛羽立たせ色をくすませていきます。
衛生的ではないスーツの状態は、虫食いやカビの発生のリスクをも高めるでしょう。
しかし、着用後ハンガーにかけて陰干しし、こまめなブラッシングを行うことで、汗や汚れを取り除くことでスーツは長持ちさせることができます。
実のところ、スーツを長持ちさせる秘訣は、お金をかけたメンテナンスではなく、そうした日々の習慣が大事なのです。
まずブラッシングですが、湿気を飛ばすためにハンガーにかけたままの状態で、専用のブラシを上から下へと毛の流れに沿って動かしていきます。
ブラシは、なるべく静電気が起こりにくい、豚毛や馬毛といった天然の毛をつかうことがポイントです。
これらを使い、優しく滑らせるようにかけてください。
肩から胸、背中を下りて裾まで広くブラッシングしたら、今度は襟やラベルの部分に細かくブラシを当てていきます。
ポケットの中まで終えたら上着は完了となりますので、次いでスラックスの手入れに移りましょう。
スラックスはハンガーにつるしつつ、裾からウエストへ下から上になるようにブラシがけした後に、上から下へと繊維の方向を整えながら進むのがポイントです。
日々これを行うだけでも、スーツは随分と長持ちします。ぜひ試してみてください。