財布はバッグにいれておこう
スーツの胸ポケットから長財布をサッと出し、スマートに支払いを終えるという一連の動作は、できる男の振る舞いとして、時に憧れをもって語られます。
同じ会計時の動きでも、手にしているのが二つ折りの物だったり小銭入れだったり、取り出す場所がお尻の部分のポケットだったりと違っているだけで一転して所帯じみてしまい、その雰囲気が醸し出せなくなるのが不思議なところです。
スーツと長財布は、そのように大多数の人の共感をもって語られる定番の組み合わせですが、しかしどんな形でも互いに互いを引き立てる、理想的な関係性が成立するわけではありません。
長財布の厚みが小銭数枚分でも増していたならば、胸ポケットは不格好に膨らみスーツの形も崩れ、スマートさは呆気なく崩壊してしまうでしょう。
利便性を重視するなら、ポケットには入れずビジネスバッグを持ち歩き、タイプも厚みも関係なく好きに持ち歩くのが一番です。
スマートな男を気取るには見えない所で我慢をし、不便を受け入れられる懐の広さを持たなければなりません。